西安から西北80キロ ゲイさんの故郷 陝西省咸陽市乾県は中国でも屈指の歴史の里 漢代、唐代の文化発祥の地です。乾陵 唐の3代皇帝、高宗李治とその妻・中国歴史上唯一の女帝武則天が眠る陵墓
唐十八陵の中でもっとも保存状態がよい観光スポットです。多くの中国人が一度は訪れてみたいという歴史遺産。永泰公主墓の側に博物館があり貴重な出土品を多数展示 墓内には壁画が見られます。雄大な乾陵は17の陪葬墓があり 今だ発掘、研究が続けられています。乾陵寺 梁山の峰 裏側に位置し、1300年以上の歴史を刻む陵墓を見守る 由緒あるお寺です。住職さんから寺の謂れをお聞きして 悠久の歴史ロマンに思いを馳せました。乾陵は唐の長安城を模倣して建築 陵墓の内壁と外壁で城壁が囲まれていた。外壁は殆ど消滅していますが 周辺の畑の中に途切れた土壁が現存しています。
見張り台だったのであろうか 旧道が見渡せます。
興法寺 散策最中に偶然みつけました。黄土の地形を生かし建築された仏閣 寺は乾陵寺と同じ会派でした。伝統的な洞穴式寺 村の人には窰洞(ヤオトン)寺と呼ばれ親しまれています。各ヤオトンの中には お仏像様が鎮座していました。失われつつある伝統的なヤオトンを後世に伝える 地域の歴史を語り継ぐ大きな役割を寺は担う。慈悲深い住職さんが寺の意義を語ってくれました。
黄土高原に古代から伝わる 夏は涼しく冬は暖かい究極のエコ住宅ですが、人々の生活スタイル激変や、政府の政策で存続の危機にさらされています。自然の理に適うヤオトンはすっかり減ってしまった。一部は作業場として残るのみ
おじさんたちはここに寝泊まりして養蜂をしているそうです。黄土高原で採れる蜂蜜ってどんなお味でしょう~食べてみたいな!
乾いた大地に水はとても貴重 小さい頃は水汲みに 何キロも歩き背負って運びました。幼き頃の思い出をゲイさんから聞きました。今は水道や電気が通っている。ヤオトンが好きだから趣味で住んでいるという若者がいた。時代の変化が著しい 陳家洼 陳家の窪みという意味 陳家族の窰洞(ヤオトン)廃墟のヤオトン 土壁が崩れる危険があるという理由で立ち退きが進んでいる、順次埋め戻されるそうです。
陳さん 生まれ育ったヤオトンが埋められるなんて・・寂しいね。
次回も乾県から 唐代から伝わる村を!お楽しみに。