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寧夏回族自治区 謎の西夏王朝に迫る

いにしえのシルクロード ・今回は寧夏回族自治区へ 賀蘭山脈の麓を背に幻の王国といわれ栄えた西夏王朝の謎に迫っていきます。f:id:ekobiiki888:20200917211833j:plain西夏王朝とは (1038年〜1227年)タングート(チベット系民族)の首長・李元昊中国西北部に建国した王国。首都は興慶(現・寧夏回族自治区・銀川)漢族 チベットウイグル族からなる他国民国家だったといわれている。交易で繁栄し漢字を元に独自の西夏文字を創作した。f:id:ekobiiki888:20200917222049j:plain西夏 銀川から35キロの場所にあり約50平方キロの広大な敷地に点在している。中心となるのが九帝の陸陵 。とくに最大級は三号陵で皇帝・李元昊の陸墓だと確認されている。ここから一体の完璧な造型の人面鳥身の鳥人像が発見された。仏教の「極楽世界」ヒマラヤに生殖する鳥であった。仏教建築の装飾とみられている。f:id:ekobiiki888:20200917230122j:plain九帝の陸陵は それぞれ独立した建築群で周囲を土塀の門構えがあり外廓、内城、献殿など高度な設計で造られています。何度も盗掘にあっていたが、近年の大規模な再調査発掘で建築装飾品及びその他の文物が出土し、西夏王朝の解明に道筋ができました。f:id:ekobiiki888:20200918095608j:plain山脈の向こうは内モンゴル自治区  西夏は独自の言語と文字文化があった。しかし今では遺跡から出土した文献の中にしか存在していない。1227年に蒙古のジンギスカン大軍が西夏王朝を攻め落とした後、西夏のタングート人を殺傷、西夏王朝は跡形もなく破損されました。幻の王国といわれる所以である。f:id:ekobiiki888:20200918083958j:plain河西回廊の北に広がるゴビ灘の乾いた大地 九帝陵の他に大小253基の皇族関係の陵墓が広範囲にちらばっています。中には素焼き煉瓦がしっかり残っているのものある。砂嵐が舞う厳しい環境のかな 長い間ただの土饅頭と思われていた地面遺跡f:id:ekobiiki888:20200917222206j:plain
発見のきっかけは、ここに人民解放軍が軍用飛行場を造ろうとした。作業の工兵隊員が大量の陶器片を見つけ、一部の破片に見慣れない文字が彫られていた。すぐに報告し学芸員が加わり調査、この文字は西夏文字であることを確認され、ここが古代西夏の王陵であることがわかりました。偶然がうんだ西夏の奇跡と呼ばれています。f:id:ekobiiki888:20200918102656j:plain拝寺口双塔 王陵から賀蘭山脈沿いに西北に進むと西夏時代に建てられた40メートルの高さの二つの塔が見えてきます。幾度も災害に見舞われ、大地震の際にも倒壊せず補修を加えながらも優美な姿を残こしている。西夏の繁栄 技術力の高さを物語る。f:id:ekobiiki888:20200918104606j:plain更に峰を進む  賀蘭山は最大標高 3,556m、海抜1600ⅿあたりにくると草木も生えない渓谷になる 硬い岩壁に歴代の民族が残した岩画を見ることができる。f:id:ekobiiki888:20200918112235j:plain

賀蘭山岩画 古代北方諸民族が代々刻んだ 岩山の芸術といわれている。f:id:ekobiiki888:20200918113210j:plainなんて可愛い・・厳しい山越えの途中で むかしの人はユーモアがありますね。f:id:ekobiiki888:20200918115000j:plainなんか宇宙人ぽい 未知との遭遇していたのかもしれませんf:id:ekobiiki888:20200918115607j:plain岩画数は2100を確認された。そのうち人画面が三割占めていました。f:id:ekobiiki888:20200918120558j:plain騎馬民族が描いたものか、兵馬や戦いの様子を模った壁画もありました。f:id:ekobiiki888:20200918121955j:plain西夏文字 文字の総数は六千、現在話すものもいない言語だが九割以上の発音が解明された。いまも解読が続く・・f:id:ekobiiki888:20200918182916j:plain

岩刻の人造形 西夏文字 何を伝えたかったのでしょう・・謎は深まります。

 f:id:ekobiiki888:20200918190732j:plain高山にテントで寝泊まり蜂蜜を売っていた。花も咲かないのに養蜂できるのかな?f:id:ekobiiki888:20200918192551j:plain

「人も来ないし、まったく売れない」なんでこの場所で?・・う~ん謎だ!

         次回も古の寧夏編 続きます。