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劉邦を守った神仙粉 美しき料理人

神仙粉とは 陝西省藍田県の郷土料理です。秦岭北麓に自生している樹木の葉(糜糜稍・ミーミーシャオ)を干して乾燥させ煮詰め固めたシンプルな健康食品、その歴史は宋の時代に干ばつが起こり村人を救うため八仙の韓湘子が不老長寿の食べ物として伝えたのが始まりと言われています。村を飢餓から救った神仙粉は後世に伝わり、この地域の名物になっています。大蒜や韮を載せ少し刺激のあるタレをかけて食べます。苦みのある独特の味わい、さっぱりピリ辛で暑い夏の栄養補給にも優れ、体の芯からすっきりします。(台湾の仙草に味が似ています。)タンパク質やカルシューム、鉄などを豊富に含み、解毒作用もある。漢の皇帝・劉邦が兵のための軍糧として選び、劣勢だった漢楚の戦いを最後の一幕で大逆転し咸陽を占領したという伝説が語り継がれている。農民出身者の彼が勝利したのは部下を大切にする心、そして兵を労る神仙粉を選んだからかもしれませんね・・。貴在自立(人間にとって最も必要なことは自立だという意味)女性も自立を目指し、お店を持ち、自家製新鮮野菜、名物料理を提供し家族の生活を支えている。彼女もそのひとり、地元の味を心を込めて作っています。 ふたりの男の子を育てながら よき教育をしているお母さんです。家事や畑仕事もこなしながら懸命に働き、子どもたちの成長を見守っています。そんな母親の背中を見て育った、逞しき息子さんたちの表彰状 家族の愛情と誇りが満ちる努力の賜物です。勤勉な聰明的孩子!世界に羽ばたく人になってほしい・・子どものためなら努力は惜しまない・・お母さんの願いはきっと叶う。加油!お母さん!彼女は世界一の神仙粉を作る美しき料理人です。藍田小吃(シャオチー)この看板を見かけたら寄ってみてくださいね。藍田の路上には たくさんの手作り神仙粉の屋台がでています。胃がもたれないので食べ比べも楽しいですよ!となりにあるのは、こちらも陝西省の伝統的な麺料理・漿水魚魚です。名前の由来は水中に泳ぐ小魚たち、そんなイメージです。オタマジャクシに似ていることから西安訛で蛤蟆骨斗とも呼ばれています。お漬物が入り酸味のある発酵した甘酸っぱいスープは冷たくても温かくても美味しく食欲をそそります。私も大好物です!陝西省西安市に位置する藍田県。豊かな秦嶺山脈北麓の恵みを受け 翡翠の産地・蒼い翡翠が豊富に採取されたことからその地名がついた。古代遺跡が多く発掘されている。今回は劉邦の軍隊を救ったと言われる 神仙粉のお話でした。神仙粉は食の無形文化遺産にも選ばれ 地域の発展、村人の収入アップに貢献しています。まさしく神からの贈り物ですね。

次回はこの地の歴史・100万年前の古代人、第二の敦煌と言われる壁塑群、時代を超えてタイムスリップ!お楽しみに

 

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