ようこそ 毛沢東革命の聖地へ 今回は西安から255キロ 中国北西部の陝西省延安市をぐるりと紹介します。近年 革命精神に学ぼうと紅色旅遊がブームとなっています。その中心の延安宝塔山 自然景観と革命旧跡が一つとなった観光名所。山頂に立つ宝塔は唐代に建設、明代に修復された中国重要文化財です。中央大礼堂 1938年11月から47年3月まで共産党中央本部が置かれた。大礼堂は1942年に創建、千人以上収容できる大型施設です。
1945年4月23日から6月11日まで中国共産党第七回全国代表大会が開かれ、毛沢東思想を党の指導方針とすることが確立されたそうです。紅色旅行団にコスプレが大人気 ここでお着換えして紅衛兵に なりきる。
奥様もお似合いですわ!楊家嶺革命旧址 当時の指導者の住まいだったヤオトン(窰洞)が並んでいます。 周恩来旧址 厳しい内陸の風土に造られたヤオトンは夏涼しく 冬の寒さから守ってくれたエコ住宅でした。
毛沢東は 1938年11月から5年間あまりこの地で戦争の指揮を執り、延安大生産、整風運動を提唱。また執筆活動にも勤しみ 革命理論 所謂・延安精神を形成しました。
革命に燃える劉少奇も延安で活動していた。彼は此処で党中央書記処の書記に就任、整風運動にも従事。第七回会議では党内序列2位の中央委員に選出されている。 後・文化大革命で失脚、非業の運命をたどった。革命の里は過酷な聖地でもあった。
陝北甘泉 少雨砂漠化が著しく大規模な植林活動が行われています。近年退耕還林(耕作をやめ植林 豊かな森に返す)は大きな成果をもたらしている 陝西省甘泉下寺湾の毛沢東旧居 1935年に遡り 長征を終えてたどり着いた。近くの村には 同じようなヤオトンが軒を連ねていました。ニイハオ!毛沢東 あれから変化は激しいね。毛沢東在延安 当時は貧しい辺鄙な田舎だった不毛の地 人間の知恵で自然の理を活かした住居・ヤオトンはどんどん壊され埋められている。現在225万の人口を抱える活気あふれる都市へ変貌を遂げている。大都市計画による不動産の価格高騰 ここ数年で二倍にも跳ね上がったそう。
地下資源に恵まれ 石油や天然ガスも豊富
陝西省延安市延川県 清代1907年 中国で一番最初に原油を採掘する油井(ゆせい)が行われ、石油精製設備が建設さ れた。現在延川石油は事業拡大でタイやマダガスカル、カンボジアなどで探鉱開発を進めている。ランドクルザー幇がゆく 中国の人口比でベンツの所有率がもっとも高いんだって!革命の地はお金持ちの地になっていたよ。
黄帝陵 陝西省延安市黄陵県 中華民族の先祖といわれる黄帝・軒轅氏の陵墓 全ての中国人は黄帝に遡ると謂れ その神話は漢代に司馬遷によって著された歴史書『史記』に登場する。美水泉 陝西省延安甘泉県西南3.5キロ 中国4大古水源址 公元607年 隋の皇帝がこの泉を発見 中国の唐代の正史である新唐書に唐の玄宗が美しい泉があるこの地を甘泉と変更したと記載が残っている。数千年もその名を残すが水源は枯れてしまった。そして向かったのは陝西省延安市宜川県から東に35km 県境、対面は山西省です。黄河壺口瀑布 黄河絶景区 黄河から流れた水が上から壺の中に注がれているように見えるためにこの名がついた。むこう山崖にヤオトンが見える。あの時も今も 1億人余の生活の中を流れ文明を育んでいる・・・革命だけじゃあない 壮大な大地・ぐるり延安でした!