いにしえの西安 幾年も々変わらず・・ひたすら仏典を唱える僧侶がいる。入唐留学僧たちが絶えまなく訪れた長安の里 最も有名なのは「弘法大師」の名で知られる空海である。経典(サンスクリット語)を理解し熱心に勉強を励んだ。密教の国師である恵果和尚に師事・真言密教という教えを授かりました。
青龍寺 隋の開皇2年・582年に創建 元名は霊感寺 711年に青龍寺と改名されました。日本と縁が深く、空海を含むたくさんの僧がこの寺で学びました。西安市雁塔区
今回は その空海が入唐前に航海の無事と学業成就を念じ、帰国後にも再び訪れたということから名がついた神戸の再度山(ふたたびさん)の大龍寺を紹介します。
六甲山西峰・再度山の頂上付近に大龍寺はございます。和気清麻呂公開基、称徳天皇の勅願寺にして弘法大師大願成就のお寺で有名です。 山門(赤門)再度山の仏教寺院大龍寺への登拝道を大師道といいます。空海は大願を御祈願しながらこの道を往来していました。
階段の上に見えてきたのは大龍寺仁王門です。いつの時代に造られたものか りっぱな仁王像、その迫力に圧倒される
仁王様は寺院内への仏敵侵入を防ぐ守護神とされ正式には金剛力士といいます。
仁王門をくぐると道は二手に分かれ、正面の石段沿いには西国三十三観音
左みちをゆくと鳥居が続く
参道を登り本堂に着く 朱の鳥居の奥に毘沙門堂が見えてきました。
弘法大師大願成就之霊蹟 今も大願成就のお寺として人々の信仰を集めています。大龍寺は西暦768年に創建されて以来、その太古より続く祈りの息吹を今に伝える。山肌に凛々しいお姿で立つ再度山厄除不動明王 お不動さんの名で親しまれています。
岩穴にひっそり佇む仏像様
石に彫られた仏像 手を差しのべるお姿はやさしさに満ちている
中風除けにぼけ封じの受付 病気平癒のご利益があるそうです。
さらに裏の細道をあがると、奥の院大師堂が佇んでいました。静けさの中で凛とした空気に包まれ、まるで西安につながる悠久の時を感じました。
遣唐使船航路 当時の技術では大陸へ渡る航海は非常に危険、多くの犠牲を伴いながら長安を目指す 命がけの入唐でした。(地図は百度百科より)
そして今 楽々一飛び!西安咸陽空港では兵馬俑レプリカが迎えてくれる。
あの時・・苦難を乗り越え 伝えてくれた遣唐使に感謝を込め 你好西安 !